アジングでガルプは反則級!釣果を伸ばす使い方と匂い対策

アジングでガルプは反則級!釣果を伸ばす使い方と匂い対策

アジングの世界で、その名を知らない人はいないであろうワーム、バークレイの「ガルプ」。

アジングにおけるガルプの絶大な効果は多くの釣り人を魅了し、時には反則と言われるほどの釣果を叩き出すことがあります。

しかし、その一方で独特の匂いはどのくらい効果があるのか、他のワームと何が違うのか、といった疑問も尽きません。

この記事では、実際ガルプで何が釣れますかという基本的な問いから、釣果を左右するおすすめカラーの選び方、そしてライバル製品ともいえるエコギアアクアとの比較まで、アジングでガルプを賢く使う実践テクを余すところなく解説します。

ガルプの真の実力を理解し、あなたのアジングを新たな次元へと導くための一助となれば幸いです。

  • ガルプが「反則」と言われるほどの釣果をもたらす理由
  • 匂いの効果やアジ以外のターゲット魚種についての理解
  • ガルプ製品の適切な使い方と、曲がりなどのトラブル対処法
  • 他の匂い付きワームとの比較と、状況に応じた使い分け

アジングにおけるガルプの絶大な効果

アジングにおけるガルプの絶大な効果
  • ガルプは反則と言われるほどの釣果
  • ガルプの匂いはどのくらい効果がある?
  • 実際ガルプで何が釣れますか?
  • ガルプとガルプアライブの違いは何ですか?
  • まずは定番のガルプ ベビーサーディン
  • 状況別ベビーサーディンおすすめカラー

ガルプは反則と言われるほどの釣果

ガルプが「反則」や「もはやエサ」とまで言われるのには、明確な理由が存在します。

それは、他のワームとは一線を画す圧倒的な集魚力と喰わせ性能を両立しているからです。

多くの経験豊富なアングラーが証言するように、周囲が全く釣れていない厳しい状況でも、ガルプを投入した途端にアタリが集中するという現象は決して珍しくありません。

また、一度釣られて警戒心の高まった「スレた」アジでさえ、ガルプの前では警戒心を解き、思わず口を使ってしまうことも多々あります。

この驚異的な性能の背景には、バークレイ社が特許を持つ独自の素材技術があります。

ガルプは水溶性のポリマーをベースにしており、魚が好む味と匂いの成分が、水に溶けない一般的なプラスチックワームと比較して約400倍の速さで水中へ拡散します。

これにより、より広範囲の魚にアピールし、強烈な捕食スイッチを入れることができるのです。

ただし、そのあまりの釣れっぷりから、一部のアングラーの間では「ルアーフィッシングの楽しさが半減する」「エサ釣りと変わらない」といった意見があるのも事実です。

しかし、どうしても一匹釣りたい時や、魚の有無を確認するパイロットルアーとして、これほど頼りになる存在はないでしょう。

ガルプの匂いはどのくらい効果がある?

ガルプの最大の特徴である、あの独特で強烈な匂い。

この匂いが釣果にどれほどの影響を与えているのかは、多くの釣り人が抱く疑問です。

ガルプの匂いは、単に魚を寄せるだけでなく、魚の摂餌行動そのものを強烈に刺激する効果が期待できます。

その理由は、ガルプのフォーミュラ(味と匂いの成分)が、魚の嗅覚と味覚に直接作用するからです。

特に、アジのように嗅覚が発達している魚にとって、この匂いは「ここに食べ物がある」という明確なシグナルとなります。

参考文献
ブリの摂餌刺激機構に関する研究

この記事ではブリがメインテーマですが、マアジも同様に、水中に溶け出したアミノ酸の「匂い」を遠くからでも敏感に察知できる能力を持っている可能性を示すものです。

この匂いの効果が特に顕著になるのは、魚の活性が低い時です。

例えば、冬場の低水温期や、日中のプレッシャーが高い時間帯など、アジがなかなか口を使わないシビアな状況では、視覚的なアピールだけでは見切られてしまうことが少なくありません。

そのような時にガルプの匂いが最後のひと押しとなり、バイトに持ち込むことが可能になります。

また、夜間、常夜灯の光が届かない暗がりのポイントや、アジがアミなどのプランクトンを捕食している「アミパターン」と呼ばれる状況でも、匂いの効果は絶大です。

視覚に頼りにくい状況下で、匂いを頼りにベイトを探すアジにとって、ガルプは格好のターゲットとなるのです。

いくつかの実釣検証では、水温が低い時期ほど、匂いの有無で釣果に圧倒的な差が出たというデータもあり、その効果は科学的にも、経験的にも裏付けられていると考えられます。

実際ガルプで何が釣れますか?

ガルプの魅力は、アジだけに限定されるものではありません。

その強力な集魚効果は、海の様々なフィッシュイーターを惹きつけます。

まさに「ガルプで釣れない魚はいない」と言われるほど、そのターゲットは多岐にわたります。

ライトゲームの定番ターゲット

アジングはもちろんのこと、メバリングにおいてもガルプは定番ワームとしての地位を確立しています。

特にメバルやカサゴ(ガシラ)、ソイ、タケノコメバルといった根魚(ロックフィッシュ)は、嗅覚を頼りに捕食することが多いため、ガルプへの反応は非常に良好です。

海底や障害物のそばに潜むこれらの魚を、匂いで誘い出すことができます。

思わぬゲストもヒット

その他にも、アナハゼやネンブツダイ(小魚)がよく釣れるのはご愛敬ですが、時にはシーバス(スズキ)がヒットすることもあります。

特に、アミやシラスなどのマイクロベイトを捕食しているシーバスは、ルアーのサイズや波動に非常にセレクティブになりますが、ガルプの匂いが食わせの決定打になることがあるのです。

デメリットは外道の多さ

ただし、これだけ多くの魚種に効くということは、裏を返せば「外道」も多く寄せてしまうというデメリットにも繋がります。

その代表格がフグです。

フグが多いエリアでガルプを使用すると、ワームがあっという間にボロボロにされてしまい、釣りが成立しなくなることもあります。

フグの猛攻が予想される場合は、他のワームを選択する判断も必要になるでしょう。

ガルプとガルプアライブの違いは何ですか?

バークレイの製品ラインナップを見ていると、「ガルプ!」と「ガルプ!アライブ」という二つの表記があることに気づきます。

これらは似ているようで、実は明確な違いがあります。使い方や保管方法にも関わるので、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

簡単に言うと、ガルプ!アライブは「専用の集魚液に漬け込まれた状態のガルプ!」製品です。

両者の違いを以下の表にまとめました。

項目 ガルプ!(パッケージタイプ) ガルプ!アライブ(ボトルタイプ)
形態 ジップ付きの袋に入っている 専用の集魚液が満たされたボトルに入っている
特徴 少量から試せる、フィールドへの持ち運びが比較的容易 大容量で、集魚液が豊富に含まれている
匂いの持続性 初期状態の匂いは強力だが、使用と共に薄れる 使用後のワームを戻すことで匂いを再チャージできる
価格 比較的手頃な価格帯 初期費用は高めだが、ワーム1個あたりの単価は割安な場合が多い
利便性 手軽に購入できるが、開封後の液漏れに注意が必要 液漏れ防止のため、専用の密閉容器への移し替えが推奨される

ガルプ!のパッケージタイプは、初めて試す方や、少量だけ持ち運びたい場合に便利です。

一方、ガルプ!アライブのボトルタイプは、特定のワームを多用するヘビーユーザーにとって、コストパフォーマンスが高く、常に最高の状態でワームを保管できるという大きなメリットがあります。

使用済みのワームをボトルに戻せば、集魚液を再吸収して匂いが復活するため、ワームをより長く、効果的に使い続けることができます。

どちらを選ぶかは、ご自身の釣りのスタイルや頻度に合わせて判断すると良いでしょう。

まずは定番のベビーサーディン

数あるガルプのラインナップの中で、アジングにおいて最も基本的かつ実績が高いのが「ベビーサーディン」です。

もし、どのガルプから使えば良いか迷ったら、まずベビーサーディンを選べば間違いありません。

ベビーサーディンは、シラスなどの小魚を模したシンプルなピンテール形状のワームです。

この形状が、アジングにおいて非常に効果的です。テール部分が水流を受けて微細に震える「微波動」を発生させ、過度なアピールを嫌うスレたアジや、プランクトンなどを捕食している時のアジにも口を使わせる力があります。

サイズは主に2インチと1.5インチがラインナップされており、アジの平均サイズや、その時に捕食しているベイトの大きさに合わせて使い分けるのがセオリーです。

2インチ
アジのサイズが大きい時や、アピール力を高めたい時に有効です。
アジングの基本サイズとなります。

1.5インチ
豆アジと呼ばれる小型のアジが多い時や、アタリはあるのに乗らない「ショートバイト」が多発するようなタフな状況で効果を発揮します。

使い方は非常にシンプルで、ジグヘッドに真っ直ぐセットして投げるだけです。

リトリーブ(ただ巻き)や、ロッドを軽く上下させて誘うリフト&フォールなど、アジングの基本的なアクションに対応します。

その素直な性能とガルプ独自の集魚効果が組み合わさることで、初心者から上級者まで、誰が使っても安定した釣果が期待できるのです。

状況別ベビーサーディンおすすめカラー

ワームフィッシングにおいて、カラー選択は釣果を大きく左右する要素の一つです。

ガルプのベビーサーディンも例外ではなく、状況に応じたカラーの使い分けが釣果アップの鍵を握ります。

ここでは、アジングにおける基本的なカラーの選び方を紹介します。

基本となる3つのカラー系統

まずは、以下の3つのカラー系統を揃えておくと、多くの状況に対応できます。

パールホワイト系
最も基本的でオールマイティなカラーです。
常夜灯下やデイゲーム、水の濁りに関わらず安定した釣果が期待できます。迷ったらまずこの色から試してみるのが良いでしょう。

チャートリュース(黄色)系
特に常夜灯周りで絶大な効果を発揮します。
白色系のLED常夜灯の下では、シルエットがはっきりと出てアジに強くアピールできます。
アミパターンにも効果的とされる不思議なカラーです。

ピンク系
オレンジ色のナトリウム灯など、暖色系の常夜灯の下で実績が高いカラーです。
また、朝夕のマズメ時にも有効とされています。

 クリア系の有効性

かつては「ガルプの弱点はクリア系がないこと」と言われた時代もありましたが、現在のラインナップには「クリアグロー」や「クリアチャートリュース」など、透明感のあるカラーも増えています。

特に、プランクトンを偏食しているアジや、プレッシャーが高く、ワームのシルエットを嫌うような状況では、クリア系が圧倒的に有利になることがあります。

ガルプの匂いの効果とクリアカラーのナチュラルなアピールが融合し、他のカラーでは反応しないアジを攻略できる可能性があります。

基本の3系統に加えて、クリア系のカラーを一つ持っておくことで、対応できる状況の幅が格段に広がるでしょう。

釣り場の状況(常夜灯の色、ベイトの種類、水の透明度)を観察し、アジの反応を見ながらカラーをローテーションさせていくことが、安定した釣果への近道です。

但し個人的に気になるのは、クリアと名前は付いていますが、色は若干濁ったような色で完全なクリアという訳ではないところ。

私はクリアの効くシチュエーションではガルプよりも、完全なクリアのワームを使用することが多いです。

アジングでガルプを賢く使う実践テク

アジングでガルプを賢く使う実践テク
  • ベビーサーディンの曲がりを直す方法
  • 必須知識!ガルプの匂い対策は?
  • 競合製品エコギアアクアとの比較
  • パワーイソメはどんな時に有効か
  • 総括:アジングでガルプを使いこなす

ベビーサーディンの曲がりを直す方法

特にボトルの「ガルプ!アライブ」などで見られがちなのが、ワーム本体の「曲がり」や「折れ癖」です。

ガルプはスポンジのような特殊な素材でできているため、一度癖がついてしまうと、なかなか元に戻りません。

ワームが曲がったままジグヘッドに装着すると、水中での動きが不自然になり、回転してしまったり、アジに見切られる原因になったりします。

これでは、せっかくのガルプの性能を十分に発揮できません。しかし、簡単な方法でこの曲がりを修正することが可能です。

 熱湯を使った修正方法

最も手軽なのは、熱湯を使う方法です。

  1. マグカップなどに60℃~80℃程度のお湯を用意します(沸騰したお湯はワームが溶ける可能性があるので少し冷まします)。
  2. 曲がったワームをお湯の中に数秒間浸けます。
  3. ワームが柔らかくなったら、すぐに冷水に入れて冷やします。この時、指で形を真っ直ぐに整えながら冷やすのがコツです。

これにより、多くの曲がり癖は解消されます。

自作ケースを使った矯正方法

より確実に、そして保管しながら矯正するには、ストローを使った自作ケースが有効です。

  1. ワームの太さに合ったストロー(ベビーサーディン2インチなら直径5mm程度)を用意します。
  2. ワームの全長より少し長めにストローをカットします。
  3. ストローの片方の端を、ライターなどで軽く炙り、ピンセットなどでつまんで溶着し、塞ぎます。
  4. 曲がったワームを、真っ直ぐになるようにストローの中に収めます。
  5. この状態で、ガルプ液の入った容器で保管します。

一晩もすれば、ワームはストローの形に沿って真っ直ぐに矯正されます。

少し手間はかかりますが、常に最高の状態でワームを使いたい方にはおすすめの方法です。

必須知識!ガルプの匂い対策は?

ガルプの強力な集魚効果は、あの独特で強烈な匂いと切っても切れない関係にあります。

しかし、この匂いがアングラーを悩ませる種であることも事実です。

特にガルプ液がバッグや車内に漏れ出してしまった時の惨事は、経験者なら誰もが頷くところでしょう。

この匂いトラブルを未然に防ぎ、快適に釣りを楽しむためには、適切な対策が不可欠です。

まず、最も確実で安心な方法として挙げられるのが、液漏れに強い密閉容器に移し替えて保管することです。

釣り具メーカー各社から液体ワーム用のケースが販売されており、特にメイホウから発売されている「リキッドパック」シリーズは、パッキン付きで密閉性が非常に高く、多くのガルプ愛用者から支持されています。

サイズも複数あるため、保管したいワームの量や種類に合わせて選ぶことができるのは嬉しい点です。

また、より安価な対策として、理化学用品の「ナルゲンボトル」や、飲料用のペットボトルが作られる前の原型である「ペットボトルプリフォーム」を流用するアングラーもいます。

一方で、近年発売されているニューガルプのパッケージは、チャック部分が改良され、旧製品に比べて格段に液漏れしにくくなりました。

これにより、パッケージのまま持ち運ぶことも以前よりは容易になっています。

とはいえ、何度も開閉を繰り返したり、バッグの中で圧力がかかったりすると、わずかな隙間から液が滲み出る可能性は否定できません。

万全を期すのであれば、たとえパッケージのまま持ち運ぶ場合でも、さらにジップロックなどに入れて二重にしておくと、より安心して釣りに集中できるでしょう。

ちなみに、手や指に付いた匂いは水で洗えばある程度落ちますが、気になる方は釣行後にレモン汁やコーヒーの粉で洗うと消臭効果が期待できると言われています。

競合製品エコギアアクアとの比較

ガルプと並び、匂いと味で魚にアピールするワームとして高い人気を誇るのが、マルキユーの「エコギアアクア」シリーズです。

現在はさらに熟成された「エコギア 熟成アクア」として展開されています。

どちらも非常に釣れるワームですが、その特性には違いがあり、状況によって使い分けることで、さらなる釣果アップが期待できます。

両者の主な違いを以下の表にまとめました。

項目 バークレイ ガルプ! エコギア 熟成アクア
素材感 やや硬めの多孔質(スポンジ状)素材 非常に柔らかく、しなやかな素材
アクション ワーム自体のアクションは控えめ。微波動が主体 素材が柔らかいため、テールなどが艶めかしく動く
匂いの種類 独特の発酵臭に似た強烈な匂い 魚介類やアミノ酸を凝縮した、よりエサに近い匂い
針持ち フグなどの歯に弱く、ちぎられやすい 柔らかいが故に、キャストやバイトでズレやすいことがある
コンセプト 匂いの「拡散力」で広範囲から寄せる 匂いと味の「集魚・摂餌効果」で確実に口を使わせる

ガルプは匂いの拡散力で遠くの魚に存在を知らせ、リアクション気味に口を使わせるのが得意な場面があります。

一方、熟成アクアは、よりナチュラルなアクションと味で、じっくりとワームを見せて喰わせるような状況で強さを発揮します。

実釣テストでは、季節や場所、アジのコンディションによって両者の釣果に差が出ることが確認されています。

例えば、活性が高く広範囲にアジが散っている時はガルプ、特定の場所に居着いたスレたアジを狙う場合は熟成アクア、といった使い分けが考えられます。

どちらが優れているということではなく、それぞれに得意な状況があるため、両方をタックルボックスに忍ばせておくことが、最強の布陣と言えるかもしれません。

さらに熟成アクアは素材が柔らかい為、ガルプのヘビーサーディンのようにテール部分が曲がってしまうことがありません。

これもメリットの一つと言えます。

パワーイソメはどんな時に有効か

ガルプ、エコギアアクアと並んで、味と匂いで釣るワームの選択肢として無視できない存在が、同じくマルキユーから発売されている「パワーイソメ」です。

このワームは、前述の二つとはまた違った特性を持っており、ローテーションに加えることで攻略の幅を広げてくれます。

パワーイソメの最大の特徴は、その名の通り「イソメ(ゴカイ類)」に酷似した形状と、フルーティーとさえ表現される独特の匂いです。

ガルプやエコギアアクアが魚介系の匂いをベースにしているのに対し、パワーイソメは全く異なる系統の匂いでアピールします。

この匂いの違いが、釣果の差として現れることがあります。

人間が食事の好みを持つように、魚にもその時々で好む匂いや味があると考えられます。

ガルプやエコギアアクアで反応が得られない時にパワーイソメを投入すると、突然アタリが出始めるというケースは少なくありません。

これは、匂いのローテーションが有効であることを示しています。

また、パワーイソメは素材に弾力があり、ガルプと比較して針持ちが良いというメリットもあります。

フグやベラなどのエサ取りが多い釣り場で、ワームの消費を抑えたい時にも有効な選択肢となります。

アジがゴカイ類を捕食している時や、他の匂い付きワームにスレてしまったと感じた時、そしてエサ取り対策が必要な場面で、パワーイソメは強力な武器となるでしょう。

無敵ではない?知っておきたいガルプのデメリット

アジングにおいて絶大な釣果を誇るガルプですが、決して無敵の万能ワームというわけではありません。

その強力な性能の裏側には、いくつか知っておくべきデメリットや弱点が存在します。

この記事でも各項目でデメリットとなる内容を紹介していますが、解りやすくガルプのデメリットをまとめて紹介します。

まず最大のデメリットとして挙げられるのが、あの強烈な匂いと、それに伴う保管の手間です。

バッグや衣服、車内に匂いが染み付くとなかなか取れず、楽しい釣行が台無しになってしまう可能性も否定できません。

このリスクを回避するためには、前述したような専用の密閉容器での厳重な管理が推奨されますが、この一手間を面倒に感じる方もいるでしょう。

次に、強力な集魚効果が、本命のアジ以外の魚、いわゆる「外道」までをも強烈に引き寄せてしまう点が挙げられます。

特に悩ましいのがフグの存在です。

フグが多い釣り場では、ガルプを投入した瞬間に猛攻を受け、ワームが一投でズタズタにされてしまうことも珍しくありません。

ワームの消耗が激しくなる経済的な負担だけでなく、本命のアジがワームに到達する前にエサ取りにやられてしまうため、釣りが成立しにくくなることも大きなデメリットです。

さらに、ワーム自体の耐久性も課題の一つです。ガルプの素材はフグの鋭い歯に弱いだけでなく、比較的柔らかいため、アジのバイトや繰り返しのキャストだけでも針からズレやすくなることがあります。

釣りの最中に何度もワームのズレを直す作業は、手返し(キャストのテンポ)を悪くさせ、貴重な時合を逃す一因にもなり得ます。

また色に関しても、完全なクリアがないこともデメリットの一つ。

特にアジングではクリアを使う場面も多いので猶更です。

前述していますが、ガルプでは「クリア」と名のついている色も販売されていますが、完全なクリアカラーとは言えません。

その他にも、製品のロットによってはワームの硬さや形にばらつきがあることや、その釣れすぎる性能から一部のアングラーに「反則だ」と見なされてしまうことがある、といった点も知っておくと良いかもしれません。

これらのデメリットは、いわばガルプが持つ強力な性能と表裏一体の関係にあります。

完璧なルアーは存在しないため、これらの弱点を理解した上で、状況に応じてフグに強いエラストマー素材のワームと使い分けるなど、戦略的な思考を持つことが、アジングをより一層楽しむための秘訣と言えるでしょう。

総括:アジングでガルプを使いこなす

この記事では、アジングにおけるガルプの有効性から、具体的な使い方、注意点、そして他のワームとの比較までを解説してきました。

最後に、ガルプを使いこなすための重要なポイントをまとめます。

  • ガルプは圧倒的な集魚力と喰わせ性能を持つワーム
  • その効果は「反則」や「エサ」と形容されることもある
  • 匂いの拡散速度は通常のワームの約400倍とされる
  • 低水温期や低活性時などタフな状況で特に効果を発揮
  • アジやメバル、根魚、シーバスなど様々な魚が釣れる
  • フグなどの外道も寄せやすいというデメリットがある
  • ガルプアライブは専用液に浸かったボトルタイプで匂いを再チャージ可能
  • アジングの基本は「ベビーサーディン」の2インチと1.5インチ
  • カラーはホワイト、チャート、ピンクを基本にクリア系も揃えたい
  • ワームの曲がりは熱湯や自作ケースで修正できる
  • 強烈な匂いと液漏れ対策には専用の密閉ケースが不可欠
  • エコギア熟成アクアは素材の柔らかさとナチュラルなアクションが特徴
  • パワーイソメは異なる匂いの系統でローテーションの軸になる
  • ガルプを絶対と過信せず、状況に応じて他のワームも試すことが大切
  • ガルプは釣りの切り札であり、アジング上達のツールにもなり得る

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